MARUYAMA PRINTING CO.,LTD.

【技術情報2013年4月号】

印刷用紙について その2

先月に引き続き、紙の話をさせて頂きます。
先月号では一般的に印刷に使われる上質紙、コート紙、アート紙の話をしましたが、今月は少し特殊な用紙についてのお話です。

まず、皆さん試験の時のマークシートを思い出してみて下さい。
または馬券、車券、ロト等の申込用紙でも結構です。
これらの用紙はOCR(*1)用紙、OMR(*2)用紙等と呼ばれ、一見少し黄色っぽいだけの上質紙に見えます。
作りは上質紙と同じく化学パルプ製の非コート紙(白土(含水珪酸アルミニウムを主成分とする粘土鉱物)や炭酸カルシウムを主材料とした塗工剤をコートしていない印刷用紙)ですが、鉛筆で書かれた文字やマークを機械が読み取る際に誤読を生じさせないよう、紙の中の塵、汚れが徹底的に取り除かれています。
コピー用紙を良く見ると時々木屑のようなものや黒点が混じっていますが、この用紙は全くといっていいほどそのようなものが混じっていません。
また、鉛筆で書いたり消したりしても表面が毛羽立たないように紙質が強く、読取機に通りやすいように硬く、帯電防止処理がなされています。

その他にも特殊用途として似たようなものにMICR(*3)用紙があります。
今ではあまり見なくなりましたが約束手形、小切手などの用紙として使用されています。
約束手形や小切手は磁性体を含むインキで数字が印刷されており、機械(磁気読取機)でその磁気を読み取る為、読取りを阻害しないように材料中の金属分が徹底して取り除かれており、紙を作る工程でも鉄分の影響を受けないよう、金属ローラー等を使用しない工程になっています。

現在でも様々な分野で光学読取りは利用されており、弊社ではマークシート帳票をはじめ、文字読み取りを使用した手書き帳票など、多数の実績があります。
このような機械読取り作成の際にお困りのことがあればお問い合わせ下さい。

*1)
OCR:Optical Character Recognition(光学文字認識)、またはOptical Character Reader(光学文字読取)の略で光で文字を読み取るシステム。

*2)
OMR:Optical Mark Recognition(光学マーク認識)、またはOptical Mark Reader(光学マーク読取)の略で光でマークを読み取るシステム。
一般にはマークシート方式を指す。広義ではバーコードもOMRに含まれる。

*3)
MICR:Magnetic Ink Character Recognition(磁気インク文字認識)の略で酸化鉄を含んだインキ(またはトナー)で印刷された数字を磁気ヘッドが読み取るシステム。
現在ではE-13Bというフォントが一般的で0~9までの数字と4つの制御文字から成る。



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