MARUYAMA PRINTING CO.,LTD.

【技術情報2013年3月号】

印刷用紙について その3

今月は特殊紙の中でもノーカーボン紙の話をさせて頂きます。
現在では“複写紙”といえばノーカーボン紙を指しますが、この用紙が開発されるまでは、複写には様々な歴史がありました。

今では見なくなりましたが、最初は複写と言えば2枚の帳票の間に“カーボン紙”という紙を挟んで筆圧で写す方式が一般的でした。
その後、紙の裏にカーボンそのものを印刷して複写する方式も発明されましたが、1954年にアメリカで考案された化学反応で発色させるノーカーボン紙が日本でも1960年代から製造されはじめ、複写は徐々にノーカーボン紙が主流となりました。

このノーカーボン紙は上葉紙、中葉紙、下葉紙の3種があり、上葉紙、中葉紙の裏側には色を出す為のマイクロカプセルが塗布されており、中葉紙、下葉紙の表側には発色する顕色剤が塗布されています。
筆圧によって用紙裏側のマイクロカプセルが破れ、その下の用紙の顕色剤と合わさる事によって色が出る仕組みです。

ノーカーボン紙のしくみ

ノーカーボンにはブルー発色とブラック発色があります(過去にはレッド発色もありましたが今はありません)が、この色はマイクロカプセル側に依存しており、顕色剤は共通です。

現在日本では4社ほどの製紙会社がノーカーボン紙を製造していますが、ノーカーボン紙には若干の問題があります。

まずノーカーボン紙は水分に弱く水に濡れると化学反応が薄まってしまい、複写した文字が消えてしまうことがあります。
その他、スタンプインキや蛍光ペン、ビニール類との接触でも消えてしまいます。
さらに経時変化でも消えてしまい、恒久的な保存には不向きです。
その為、現在では強化タイプのノーカーボン紙等が発売されているものの、保証書や金融機関などの場合は今でも裏にカーボンが印刷された用紙が使用されることが多いです。

当社ではノーカーボン紙はもちろんのこと、恒久的な保存が可能な裏カーボンの印刷及び伝票、帳票類の作成も社内一貫生産が出来ます。
1冊からの対応も可能ですので、何かありましたらお問い合わせ下さい。



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