MARUYAMA PRINTING CO.,LTD.

【技術情報2013年9月号】

カラー印刷について

通常、カラー印刷は印刷業界でいうところのスミ(*1)、アイ、アカ、キの4色で印刷されています(正式にはスミ、シアン、マゼンタ、イエローといい、 K、C、M、Yと略されます)。
このうちC、M、Yは「色の3原色」と呼ばれ、理論上はこの3色のバランスで全ての色が再現されます。色の3原色は重なり合う毎に色が暗く濁っていきますので、3色重なると黒になります。このような混色を減色混合または減法混色といいます。(*2)

では何故3色でなく4色で印刷されるのかというと、3色の重ねだけでは完全な“黒”にならないこと、そして中間調でも完全なニュートラルグレーが再現できないからです(黒やグレーにならず、色が振れてしまいます)。
また、色は重なり合う毎に濁っていくことから、3原色以上に鮮やかな再現は事実上不可能です。ライムグリーンやビビッドオレンジ等の彩度の高い色は3 色のバランスではなく、特色と呼ばれるその色そのもののインキで印刷することになります。
しかしながら当社では独自の技術と専用材料により、かなりのところまで4色印刷での再現を可能としており、絵本出版業界、水彩イラストレーター様から評価を頂いております。

色相としてはこのように色の重なりで変わりますが、印刷の濃度は色によって一定です。
ではどのように色調を再現しているのでしょうか。
印刷物を拡大してみると小さな網点の集合体で出来ています。それぞれの色ごとの網点の大きさ(それぞれの色が占める面積)と重なり具合で目に見える色が決まるのです。(*3)
一度皆さんも印刷物をルーペ等で拡大して見て下さい。
今までと違った新しいものが見えてくるかもしれません。

*1)
印刷業界では黒のインキの事をスミと呼びます。
日本語では“くろ”を黒、玄などと表現しますが、黒砂糖、玄米などに代表されるように“くろ”と付いても必ずしも「黒」ではなく、暗褐色を含めて「暗い色」の総称となります。このことから後述するような3色重ねの色と区別する為、スミ(墨)と称するようになったと言われています(諸説あります)。

*2)
色の3原色に対してテレビの発色は「光の3原色」と呼ばれるレッド(R)、グリーン(G)、青紫(Bv)が使用されています。
これは重なり合う毎に色が明るくなり、3色重なると透明になります。
このような混色を加色混合または加法混色といいます。

*3)
浮世絵はこのような網点が無く、目に見える色全てが刷り重ねられています。
ものによっては数十色も刷重ねられたものもあるとか。



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