MARUYAMA PRINTING CO.,LTD.

【技術情報2013年11月号】

標準光源について

色を見るということはどういうことでしょうか。
色は「照射する光」、「それを吸収、反射する物体」、そして「反射される光を受けとめる視覚」の三つから成り立っています。
人間の目で感じられる光は約380nmから770nmあたりです。これはプリズムで分解すると大体視覚的には日本では紫・藍・青・緑・黄・橙・赤となります。そして照明の種類にも色々あり、今は徐々にLEDランプに切り替わりつつありますが、蛍光灯と白熱灯では光の色は大きく違います。
蛍光灯の下では物は青白く見え、白熱灯の下では赤味が強く見えます。
例えば食品は暖色系の方が美味しそうに見えるため、料亭等では白熱灯がよく採用されています。

このような“光の色”はK(ケルビン)(*1)という単位で表され「色温度」と呼ばれます。では条件で変わってしまう“色”を判断するにはどうすればいいでしょうか。
太陽光下で見るのがいいのですが、太陽光は季節や時刻とともに変化し、実際には測光には使えません。
そこで印刷業界では日本印刷学会において昭和40年に5,000±200Kを標準光源として規定しました。しかしながら暗くては正確な色調判断が出来ませんので、明るさは2,000±500ルクス(*2)としています。
正午の平均光が5,035Kですので印刷の標準光源はこれに近い数値となります。
例えば、朝の折込チラシを違う光源の下で見て下さい。上で述べたように白熱灯下と蛍光灯下では随分違って見えると思います。人間の目は非常に厳しいですが状況で変わってしまうものでもあるのです。色を比較する時、例えば白熱灯下で見てほとんど同じに見えた色が、蛍光灯下では全く違って見えることもあります。
基本条件が同じでなければ比較する意味が無くなりますので、当社では毎回の校正やカラーチェックで基本条件が変化しないように標準光源に近い部屋を用意しております。
こういった設備を持っている会社はほとんど無く、当社を見学されたお客様、立会い印刷をされたお客様からご好評を頂いております。

しかしながら標準光源で確認することは絶対条件ではなく、お客様それぞれで見る場所があると思います。校正されるお客様におかれましては、条件を揃える意味で、毎回同じ光源の下で見ていただけるようお願い致します。

*1)
色温度と呼ばれ、光の色を数値化したものです。
数値が小さいほど赤く、大きいほど青白くなります。
ローソクの灯りで1900K、正午の太陽光で5,035Kぐらいとなります。
車のヘッドライトの交換用ランプにもK表示がされていますので参考にされてみては?

*2)
日本の計量単位令で1ルクスは「1平方メートルの面が1ルーメンの光束で照らされるときの照度」と規定されています。
逆に分かり難いので単純に言いますと、この2,000±500ルクスという明るさは大体40Wの蛍光灯を6本並べて1m下の明るさぐらいです。


簡易カラーチェッカー

*)
標準光源下では左右が同じ色に見えます。
蛍光灯下では左側が赤味を帯び、白熱灯下では右側が赤味を帯びます。
標準光源下標準光源下

蛍光灯下蛍光灯下
白熱灯下白熱灯下

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