MARUYAMA PRINTING CO.,LTD.

【技術情報2015年5月号】

日本銀行券について(その1)

先月は金券などに使用される偽造防止機能について説明しましたが、今月は日本銀行券(紙幣)に使用されている偽造防止機能について説明させていただきます。
日本銀行券には見た目上、概ね8種類の偽造防止機能が使用されています。

  • パールインキ
    紙幣を傾けると長辺の左右がピンク色に反射します。
  • ホログラム箔
    1万円札と5千円札に採用されている箔押で、見る角度によって桜→額面→日本銀行を図案化したマーク、の3つの絵柄に変化します。
     日本では3つに変化するホログラムは紙幣にしか使用されていません。
  • 潜像パール模様
    千円札に使用されている技術で、見る角度によってパール反射の「千円」の文字。
    潜像で「1000」の文字が浮かび上がります。
  • 漉き入れバーパターン
    光に透かすと表面右側に1万円札は3本、5千円札は2本、千円札には1本の縦棒が透けて見えます。
  • 潜像模様
    裏面に、紙幣を傾けると「NIPPON」の文字が浮かび上がる部分があります。
    表面には額面が浮かび上がる部分があります(千円札は「潜像パール模様」と共用)。
  • マイクロ文字
    「NIPPON GINKO」と書かれた小さな文字が地模様のなかに隠されています。
  • 特殊発光インキ
    表面の印章に紫外線(ブラックライト)をあてるとオレンジ色に発光します。
    また、地模様の一部も発光します。
  • 透かし
    紙幣中央の窓部分に透かしが入っています。
    紙幣に使用されるものは写真のような連続階調をもつ濃い部分と薄い部分がある「白黒漉き入れ」と呼ばれる特殊技術です。

また、全体の地模様や人物画は微細な線で描かれており、上記の偽造防止技術と共に通常の印刷機では再現できません。紙幣の印刷は「平版」「凹版」「凸版」の3種類の版式が使用されており、さらに印刷方式も通常とは違う特殊な方法が使用されている為、国立印刷局の印刷機でなければ印刷できません。
用紙も専用紙ですので、同じものを作るのは不可能です。

ここで紹介したもの以外にも特殊な技術が使用されていますので、紙幣を見ながら探してみてください。



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