MARUYAMA PRINTING CO.,LTD.

【技術情報2015年9月号】

印刷の歴史について1

今回から2回に分けて印刷の歴史について書きたいと思います。

今、私たちが目にする印刷物は様々な印刷方式で印刷されています。
大きくは平版方式、凸版方式、凹版方式、孔版方式の4つの方式に分けられますが、その中で一番古い歴史をもつのが凸版方式です。

凸版方式とは文字通り、版の凸部分にインキを付けて転写する方式です。
印鑑を想像していただければいいかと思います。

その昔、文字の伝達といえばパピルスを含む紙だけではなく、羊皮紙、木の葉、竹、動物の骨、亀の甲羅など、媒体は様々でしたが、全てが手書きの写本でした。
その中で紙が大量生産されるようになり、さらに年月を経て版に文字を刻んだものにインキを付けて印刷する方法が考え出されました。この頃は全ての文字を一枚の版に刻んだものが使用されており、最古の印刷物といわれる「百万塔陀羅尼経」もこの方式で印刷されています。
これによって一部の貴族や僧侶などの特権であった「文字を読む」という文化が一般に広く開放されました。

その後、一枚の版に全ての文字が刻んであるのが不経済であるとして、1400年代にドイツのヨハネス・グーテンベルクが一文字ずつを組みあわせる方式を発明します(最初期は単語ごとという説もあり)。その後、ヨハン・フストという裕福な金貸しから資金を借りて印刷業をはじめますが、後にフストから返済を要求されて敗訴し、工場を失います。
これには諸説あり、グーテンベルクが出資金だと思っていて返済するつもりが無かったとか、別のことにお金を使ってしまったなどと言われています。
しかしながらこの裁判で勝訴したフストが継いだ工場はその後戦火で消失してしまい、工場の職人達はあちこちで印刷所をつくり、結果として印刷技術がヨーロッパ全体にひろがることとなりました。

この凸版方式はその後ほとんど変わることなく500年以上にわたって使用され、当社でも1960年代までこの方式で印刷を行っていました。

凸版方式凸版方式


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