MARUYAMA PRINTING CO.,LTD.

【技術情報2017年6月号】

印刷と湿度について

梅雨に入って湿度の高い日がでてきました。また、これから気温も高くなってきます。
大雑把に言うと印刷物は紙とインキから出来ていますが、どちらも非常に外的な影響を受ける材料です。

印刷に適切な環境の温度は25℃前後、湿度は60%前後と言われています。
温度によってインキの硬さが変わり、湿度で紙が影響を受けてきます。

紙は皆さんご存知のとおり、木材パルプで出来ています(2017年2月号参照)。
この木材パルプには元々水や養分を通す“導管”という管があり、水分を吸収すると分子構造が緩み、太る傾向があります。紙を作る際には機械の関係上、必ず裏表と縦横の方向が出来てしまいますが、吸湿すると繊維の並んでいる方向へ伸びていき、乾燥すると縮んでいきます。
紙の全面が一様に吸湿、乾燥すれば問題は少ないですが、紙端と真ん中では状態が違いますし、表裏でも変わってきます。
そうなると、吸湿や乾燥によって紙端から反りあがったり、カールしたり、波打ったり、という状態になってしまいます。
こうなると印刷機に入らなくなり、入ったとしても歪みやシワなど印刷不良の原因となってしまいます。

もう一つ湿度の問題としては、乾燥しすぎると静電気が発生して紙同士が貼りつき、給紙不良を起こす場合があります。
また、再生紙は回収されたパルプが何度も砕かれて繊維が短くなっていますので紙自体のコシが弱く、こういった不具合が出やすい傾向にあります。

これは印刷機に限ったことではなく、皆さんがお使いのコピー機やプリンタでも同じことが起こります。梅雨や夏場にコピー用紙が波打ったり、冬場の乾燥した時期に反りあがって給紙不良が発生したりした経験はないでしょうか?

こういう場合はカセットの中の用紙の上下を入れ替えたり上の数枚を取り除くだけで解消する場合も多いので試してみてください。



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